愛媛県今治市のみなと交流センター「はーばりー」が30日、同市片原町1丁目にグランドオープンし、港町今治の新たなシンボル誕生を関係者らがセレモニーや多彩なイベントで祝った。
 同センターは市が老朽化した今治港港湾ビルを建て替え昨年12月に完成していた。大型船を模した鉄骨鉄筋コンクリート4階建てで全長約100メートル、延べ床面積約3300平方メートル。市港湾振興課やコミュニティー放送局「FMラヂオバリバリ」、レンタサイクル施設、フェリー待合所などが入り、1、4階には飲食店もある。総事業費約30億円。
 セレモニーでは、菅良二市長が「定期航路が激減した今治の港を活気づけたいとの願いを込めた施設。ここを拠点に中心市街地発展のため努力する」とあいさつした。関係者のくす玉割りに合わせ市民が風船を飛ばして祝福。ジャズ演奏や餅まきで盛り上がり、設計した建築家・原広司さん(東京大名誉教授)らの記念講演、飲食店などのマーケットも開かれ、にぎわった。
 31日は同市出身のパティシエ徳永純司さんのトークショーなどが行われる。