全国トップクラスの生産量を誇るJA西条の七草の収穫と出荷が愛媛県西条市で最盛期を迎え、管内の農家らが水洗いやパック詰めなどの作業に追われている。
 JA西条によると、春の七草は1982年に商品化。85年に「春の七草部会」を立ち上げ、現在は管内の農家14戸が露地とハウス計約14ヘクタールで栽培している。今季の生育は順調で、京阪神を中心に過去最多の103万パックの出荷を見込む。
 副部会長を務める農業真木和親さん(60)の西条市西田新開の畑約1.3ヘクタールでは、農業体験の中学生やアルバイトの高齢者ら約100人が手分けして作業。ハコベラやゴギョウなどを手際よく収穫したり、ベルトコンベヤーを流れるパックに詰め合わせたりした。