暴力と青春、松山で撮る 真利子監督が市長訪問
オール松山(愛媛県)ロケで撮影されたバイオレンス青春映画「ディストラクション・べイビーズ」の真利子哲也監督(34)が6日、松山市の野志克仁市長を訪ね、「暴力とは何かを考えてもらうきっかけになれば」と語った。
同作は、けんかに明け暮れるようになった主人公と彼に巻き込まれていく若者たちの群像劇で、脚本は真利子監督と松前町出身の喜安浩平さんが共同で手掛けた。柳楽優弥さんや菅田将暉さん、小松菜奈さんらが出演し、2015年5月末から約3週間、松山市の中心部や三津地区などで撮影した。
市役所を訪れた真利子監督は、以前けんかをしていたという人物を取材したことが撮影のきっかけになったと紹介。「暴力というものを考えたくて、撮りながら考えた。暴力は肯定できるものではないが、見終わった後に何だろうと考えてもらいたい」と語った。
21日から全国公開され、県内ではシネマサンシャイン大街道と同衣山で上映される。