愛媛新聞は26日、愛媛県内主要企業208社の2016年度新卒者採用計画アンケートをまとめた。17年春の採用を「増やす」と回答した企業は15年度の調査から9.5ポイント減の36.1%で5年ぶりに減少した。ただし過去10年では3番目に高い水準で、景気回復による事業強化や人手不足を背景に依然として企業の採用意欲が旺盛なことがうかがえる。
 主な産業別では医療・福祉、運輸などで採用増が目立つ一方、流通や金融などの一部で抑える傾向があった。
 17年春採用を「増やす」としたのは75社。理由は「事業の強化、拡大」が最多の56.0%で、「退職者の補充」24.0%、「人材確保のチャンス」9.3%が続いた。
 「前年並み」は74社で、15.0ポイント増の35.6%。理由は「計画的な採用」が86.5%と大半を占めた。