東日本大震災から4年半、石手寺で追悼式
東日本大震災から4年半となる11日、愛媛県松山市石手2丁目の石手寺(加藤俊生住職)で追悼式があった。東京電力福島第1原発事故で福島県から県内に逃れた避難者ら約20人が犠牲者の冥福を祈り、台風18号の影響で記録的な豪雨に見舞われた関東や東北の早期復旧を願った。
福島県南相馬市から伊予市双海町に避難している農業渡部寛志さん(36)は、故郷で暮らす家族が10日の豪雨で近くの小学校体育館に一時避難している状況を説明した。「原子力災害では目に見えないものから逃れ、戻れない人がいっぱいいる」と語り、被災者らがより良い生活を取り戻すよう願った。
式典後は交流会があり、久しぶりに再会した被災者が近況を報告し合った。復興庁によると、8月13日現在、177人が県内で避難生活を送っている。