東日本大震災の復興や被災者支援に役立ててもらおうと、愛媛県松山市の島しょ部や山間部での体験学習に参加した小学生らが27日、農作物の栽培や販売体験に取り組んだ売上金の一部3万1545円を義援金として市に贈呈した。
 体験学習は市教育委員会が、立岩・中島・坂本・興居島の4地区で毎年度開いている。2014年度は、児童らが大豆作りや田植え、ミカンの収穫に取り組み、イベントなどでみそやポン菓子などにして販売したという。
 27日は、各地区の代表としていずれも6年生の塩崎くるみさん(12)=味生小、樋口優希さん(12)=湯築小、武田浩太郎君(12)=雄郡小、山本満里奈さん(12)=興居島小=の4人が市役所を訪れ、野志克仁市長に義援金を手渡した。4人は「農家の大変な気持ちが分かった」「ミカンは苦労して販売されている」などと地域住民や食べ物に対する感謝の気持ちを育んだことを報告した。