愛媛県松山市文京町の松山大で7、8の両日、英米文学を専攻する学生の卒業研究公演があった。4年生らが昨春から準備してきた英語劇で、大学生活の集大成を見せた。
 市内の劇団員でもある人文学部英語英米文学科・奥村義博教授のゼミで、十数年続く名物カリキュラム。毎年卒業研究として、脚本や演出、出演のほか、舞台装置や小道具の製作といった裏方作業も学生が手掛ける。
 2016年度は、オーストラリアの児童文学作品「シェイク」を、日本語版と英語版のオリジナル脚本で舞台化。仲たがいの直後に一方が事故死した双子の兄弟が、死後の世界を見ることのできる眼鏡で、再び心を通わす物語を上演した。