第87回選抜高校野球大会で82年ぶり出場の松山東高が初戦に臨んだ25日、地元・松山はもちろん関西、関東など各地から同窓生らが甲子園球場に続々と集結した。松山市内でも市民が応援、65年ぶりの「甲子園勝利」に酔った。
 早朝には在校生や同窓生など約2500人が計66台のバスで松山市を出発。野球部OBを含む同窓生やPTAなど約1600人の集合場所となった城山公園(堀之内)には午前5時すぎから参加者が集まり始め、受付に長蛇の列ができた。
 松山市中心部のアーケード商店街などでは、松山東高と二松学舎大付属高の一戦を大型画面で伝えるパブリックビューイングが行われ、1点差の勝利が決まると、歓声が上がり、拍手が湧き起こった。
 松山東高の初戦突破を受け、愛媛新聞社は25日夜、松山市湊町5丁目の伊予鉄道松山市駅前などで号外を配布した。家路につくサラリーマンや学生らは強豪校を破った松山東の勝利を喜び、笑顔で紙面を広げていた。