愛媛県松山港の危機管理に携わる松山海上保安部や松山西署など13機関によるテロ対策合同訓練が13日、松山港外港や周辺海域であり、参加した約100人が有事に備えて連携を確認した。
 訓練は、爆発物を持ったテロリストが外国船乗組員に紛れ、上陸しようとしたとの想定で実施。負傷した乗組員を市消防の救急隊が救出した後、入国審査中にナイフを手に暴れ出した男を西署員が取り押さえた。海上では、銃を乱射してボートで逃走を図るテロリストを松山海保が制圧。県警機動隊は長いアームを使って距離を取りながら安全に爆発物を処理した。松山港港湾危機管理担当官で松山海保の篠﨑雅由部長は「シリアで邦人が拘束・殺害されるなど日本を取り巻く環境は変化している」と警鐘を鳴らし、西署の山崎靖署長は「日ごろから連携や情報交換を行い保安維持に努めていく」と話した。