南予の食の魅力を発信するディナーイベント「南予プレミアムダイニング」が6日、愛媛県松野町目黒の森の国ホテルであった。県内外の53人が松野町産の肉や魚、野菜などを使ったコース料理を堪能した。
 「えひめいやしの南予博2016」のコアイベントで、実行委員会が主催。参加10市町で4月から順次開いており、松野は当初9月開催予定だったが、台風の影響で11月に延期となっていた。
 「渓谷・つり橋・そしてレストラン」をテーマに、同ホテルの田村哲也料理長(45)が、町内で捕獲されたシカ肉のローストや滑床産ニジマスのパイ包みなど地元食材を生かした7品を提供した。
 ホテル前の庭に設けた会場で、参加者は近くを流れる川のせせらぎを聞いたり、紅葉が始まった渓谷の風景を楽しんだりしながら、松野の秋の味覚を満喫。千葉県在住のテノール歌手、市川浩平さん(32)による歌の披露などもあり、幻想的な雰囲気を演出した。
 松山市から訪れた主婦(82)は「2カ月待ったが、爽やかな季節となり良かった。地元産の食材をふんだんに使い、上品な味で満足してます」とほほ笑んだ。
 当初予定の10回分は今回で終了。実行委は19日、宇和島市津島町近家の南楽園で「グランドフィナーレ」のダイニングを実施する。