任期満了に伴う愛媛県松野町長選挙が13日、投開票された。新人で元町職員の坂本浩氏(52)=無所属、同町松丸=が2057票を獲得、元町議で介護会社社長の新人山口尊氏(67)=同=と、作業療法士養成施設非常勤講師の新人近藤由美子氏(67)=無所属、同町吉野=を破り初当選を果たした。
 投票率は88.97%で、現職と元職の2人が争った2012年の前回選挙(88.02%)を0.95ポイント上回った。期日前投票者数は1300人で前回より313人増え、当日有権者数の36.30%を占めた。
 阪本寿明町長(69)の引退表明を受け、新人3人が現町政の継承か改革かを巡り舌戦を展開。10年に鬼北町との合併を断念し単独運営の道を選んで2回目の町長選で、04年以来4回連続の選挙戦となった。
 坂本氏は阪本町長の後継者として、8月中旬に出馬表明。町長経験者と町議7人のうち5人の支援を受けながら、27年間の行政経験と若さをアピールした。交流人口拡大や6次産業化推進などを訴え支持を拡大。浮動票も取り込んだ。
 当日有権者数は3581人(男1692人、女1889人)。投票総数は3186票で有効3163票、無効23票。