愛媛県西条市周桑地域で産地化に取り組んでいる新品種の柿「太天(たいてん)」の生産推進大会が23日、同市丹原町池田の県東予地方局西条第2庁舎であり、農家ら約50人が講演などを通じて生産意欲の向上を図った。
 太天は従来品種の価格低迷などを受け、2009年に導入した。一般的な品種の1.5~2倍の重さがあり、ジューシーでさくさくした食感が特長。現在は24人が約5ヘクタールで栽培しており、15年産は24.8トンを出荷した。
 JA東予園芸とJA周桑が今年3月、統一ブランド「福嘉来(ふくがき)」として商標登録。中でも重量590グラム以上で糖度15度以上などの基準を満たした商品を「黄金福嘉来」として出荷している。JA東予園芸によると、黄金福嘉来の15年度販売単価は1キロ当たり1504円という。
 大会は、県やJAなどでつくる西条地域「太天」産地活性化・ブランド化推進コンソーシアムが実施。大阪中央青果(大阪市)果実部の大東伸規課長代理が「太天の将来性と販売戦略について」と題し講演した。