松山市日浦地区の伝統行事「川施餓鬼」が15日、同市東川町の石手川上流であり、太鼓やかねの音が鳴り響く中、住民らが高さ約12メートルののぼり旗を担いで川を練り歩いた。
 川施餓鬼は地域にあった「奥之城」が落城した際、戦死した武将7人を供養するために始まったとされる。明治天皇崩御を機に中断したが、1993年に日浦公民館行事として復活。毎年8月15日に開催している。
 白装束姿の男性約30人が念仏を唱えた後、川入り。ササを持った子どもの先導で、武将が描かれた重さ約30キロののぼり旗3本を巡行。川底に足を取られ旗が傾く場面もあったが、40分ほどかけ約100メートルの区間を往復した。