愛媛県宇和島市の夏の風物詩として知られる「薬師谷渓谷そうめん流し」が5日、同市川内の岩戸橋広場で始まり、来場者は夏の味覚を楽しんだ。
 薬師谷老人クラブ(坂本久夫会長)と市観光協会が主催し、35回目。かつお節をベースにした手作りの麺つゆと、会員が無農薬で育てた薬味のネギやシソが人気の秘訣(ひけつ)で、流水には湧き水を使用している。県内外から毎年多くの観光客が訪れ、坂本会長によると、昨年は約9000人が利用したという。
 5日は時折雨がぱらつく中、開店と同時にたくさんの人が来店。そばの川から聞こえるせせらぎを楽しみながら、家族や友だちで仲良くそうめんをすくい、涼を感じていた。
 営業は9月4日までで、時間は午前11時~午後5時。料金は中学生以上600円、小学生400円、幼児150円。問い合わせはそうめん流し会場=電話0895(27)2044。