愛媛県松山市中島大浦の松山北高中島分校と中島保育園は16日、合同で防災避難訓練を行い、生徒約60人と園児約30人が津波発生時の行動を確認した。
 中島は松山市の島しょ部で、保育園は海から約100メートル、分校は約260メートルの距離にある。災害時に地域と連携して減災に取り組もうと分校が呼び掛け、初めて実施した。
 訓練は、高知県沖でマグニチュード(M)9.0の南海トラフ地震が発生し、4メートルの津波が到達するとの想定。
 園児は防災ずきんをかぶって、落ち着いた様子で避難した。途中で合流した生徒は、園児の手を引き、歩くスピードに気を配りながら約6分で、緊急災害時の避難施設になっている近くの市中島総合文化センターに到着した。