西予市民劇団「もんたかな」(橋本志津子座長)などが2015年1月、宇和文化会館(愛媛県西予市宇和町卯之町3丁目)で、地元ゆかりの日本初の産科女医、楠本イネ(1827~1903年)と娘高子を題材にした劇を上演する。市内外から出演者約30人を募るオーディションを8月に同会館で開催。制作には坊っちゃん劇場(東温市)が協力する。
 16日、西予市宇和町卯之町4丁目の市有形文化財・鳥居門前で制作発表があり、橋本座長(56)は「親子が前向きに生きていく人生観を感じてほしい。地域の皆さんに喜んでもらえるような芝居をして、活性化に寄与できれば」と意気込んだ。
 劇は「イネと高子―母と娘の物語」(大沢紘一さん脚本)。幕末から明治期を舞台に、高子の夫・三瀬周三の投獄といった逆境に負けず歩んだイネと高子の親子愛、絆を描く。