愛媛県消防学校初任教育課程の卒業式が23日、松山市勝岡町であった。4月から知識や技術の習得に取り組んできた58人は県内12消防局・消防本部で消防や救急などの業務に当たる。
 近藤正典校長は、発生が懸念される南海トラフ巨大地震や高齢化による救急出動件数の増加に触れ「業務はより高度化し専門性が求められている。学んだ知識や技術、精神力、規律を基に自己研さんに努めてほしい」と激励した。
 卒業生総代で西条市消防本部の高井翔伍さん(28)は「壁にぶつかることもあると思うが学んだことを糧に乗り越えたい」と謝辞。新居浜市消防本部の大川勇介さん(24)は「市民の命の支えとなる消防士になりたい」と意気込んだ。