夏本番を前に、愛媛県久万高原町美川地区の特産品、手のべ素麺(そうめん)の製造が最盛期を迎えている。
 旧仕七川中学校舎を利用した同町東川の「美川手のべ素麺」(林司朗社長)の作業場では、9日は11人が乾燥や梱包(こんぽう)の工程を分担し、作業に奔走。梅味のそうめんを扱う部屋では砥部町特産の七折小梅がほのかに香る中、従業員が「機(はた)」から薄紅色の麺をつるし、互いにくっつかないよう竹ばしで巧みにほぐしていた。
 今年は約30万食を製造し、うち約20万食を盆明けまでに出荷予定。県内の道の駅などで販売するほかインターネットでの注文にも応じている。