西条高校(愛媛県西条市明屋敷)の地域・歴史研究部は、結晶鉱石「輝安(きあん)鉱」の国内最大級の産地だった市之川鉱山(市之川)の歴史などをクイズにした問題集「市之川鉱山検定」を作った。市内外の人に広く鉱山を知ってもらおうと市観光交流センター(大町)に50冊を寄贈し、無料配布している。
 問題集はB5判、9ページで、鉱山の歴史や関係する人物、道具など20題を掲載。「輝安鉱の色は」「所在地はどこか」の基礎から「明治14~30年の輝安鉱の輸出額は」といった難問もある。より理解を深めてもらおうと、全ての問題に解説を付けた。
 地域・歴史研究部では、2014年8月に市内で開かれた輝安鉱に関するシンポジウムをきっかけに鉱山に興味を持ち、12月に現地を視察。西条史談会の会員らに歴史などを教えてもらいながら、15年1月ごろから問題を作り、部外の生徒らに解いてもらうなどして掲載する問題を選んだ。