2015年1月で発生から20年となる阪神淡路大震災。被災地の内外で記憶の風化が懸念される中、愛媛県新居浜市などの小学生30人が、2日から1泊2日の予定で被災地の淡路島で合宿学習を行っている。震災を引き起こしたとされる国指定天然記念物「野島断層」の見学や住民との交流を通じて防災意識を高める。
 新居浜青年会議所が、20年の節目を前に、震災後に生まれた児童に防災について考えてもらおうと企画。2日は北淡震災記念公園(兵庫県淡路市小倉)を訪れ、「野島断層」の保存館などを見学した。
 保存館によると、野島断層は震源地近くの北淡地区にあり、約10キロにわたり地表に露出した活断層。最大で1・3メートル地面を盛り上げ、右横に2・1メートルずれたとされる。同地区では震度7を観測し、39人が命を落とした。