愛媛県内の精神障害者によるバレーボールチームが6月、全国障害者スポーツ大会の中国・四国ブロック予選会で初優勝。11月に長崎で開かれる全国障害者スポーツ大会に向け、障害とうまく付き合いながら特訓を重ねる。
 「チャンス」「ナイスカバー」―。7月中旬、松山市道後町2丁目の県身体障害者福祉センター。統合失調症やうつ病の障害者らがバレーを通し、社会参加に必要なコミュニケーション力を養った。
 汗を流す参加者の中には、優勝メンバーの姿も。声を掛け合い、懸命にボールに食らいつく。スパイクの速度も迫力も十分。得点するたびに「せーのっ、ヨシッ」と叫び、ガッツポーズが仲間との絆を強めてくれる。
 バレーの精神障害者の部はソフトバレーボールを使う6人制。1セット25ポイントで、3セットを競う。
 全県から選抜し、14人で挑んだ中国・四国ブロック予選会は、7チームがトーナメントで優勝を目指した。愛媛は1回戦から決勝まで、全3戦で1セットも奪われない完勝。11月の「長崎」への切符を手にした。