2015年産の出荷をほぼ終えた愛媛県産温州ミカンの平均価格(京浜市場)は1月上旬までの累計で1キロ当たり263円(前年同期比15%高)となり、11年以降の5年間で最も高かったことが22日までにJA全農えひめ(松山市)のまとめで分かった。天候不順で全国的に出荷量が伸び悩み、品薄感が強まった。
 15年産は実が多くなる表年だったが、県産出荷量は3万1844トンで裏年だった14年産の3万5586トンを下回るのは確実な情勢。全国の平均価格は245円(20%高)で出荷量は9万4049トン(7%減)となっている。
 全農えひめによると、出荷量が伸びなかったのは8月までと12月中旬以降の多雨によって浮き皮や腐敗果が発生しやすかったことが原因。暖冬も響き、12月の最需要期に規格に見合わない果実が増えたという。