愛媛県松山市の道後地区に春の訪れを告げる「道後温泉まつり」が19日、道後温泉本館(道後湯之町)周辺で始まった。初日は神事の湯祈とうや湯奉納があり、地元住民や旅館・ホテル関係者が地域を潤す湯の恵みに感謝し、繁栄を祈った。23日まで。
 湯祈とうは、1707年の宝永地震で約3カ月間湯が出なくなり、藩主や住民が祈願したた故事に由来すると伝わる。今年は雨のため本館2階で実施した。祈とうを終えた関係者は、源泉や旅館・ホテルの内湯を入れたたると筒を手に、稚児姿の子どもたちと商店街を練り歩き、湯神社に湯を奉納した。
 まつりは道後温泉旅館協同組合や道後商店街振興組合、市などでつくる実行委員会が毎年開催している。