愛媛県松山市の怒和島で19日正午、ヒジキ漁が解禁され、地元漁協に所属する住民が、合図とともに一斉にヒジキを刈り取った。今年は生育がいまひとつで、収穫量は例年よりかなり少なめだった。
 ヒジキ漁の解禁は地区ごとに決め、大潮の前後に行う。怒和島の上怒和地区では解禁時間を前に、住民がよく生えている海岸線の岩場を選び待機。潮が引き、ヒジキが姿を現すと鎌で手際よく収穫していった。
 キャリーケース30個分を刈り取った近くの坂本倉雄さん(81)は「天候の関係か伸びが悪い」とこぼしながらも「味付けしたヒジキと豆腐の白あえはうまい」と笑顔を見せた。