愛媛県伊予市内の婦人防火クラブのメンバーを対象とした防火・防災研修が13日、同市下吾川の伊予消防署であり、市内4クラブ計36人が、実践的な訓練を通して地震などの災害対応を学んだ。
 伊予市婦人防火クラブ連絡協議会と伊予消防署が開いた。
 消火器訓練では、同署の救助担当の隊員が「ホースはなるべく先端を持ち、火元に向かってほうきをはくように左右に動かしながら近づいて」などとアドバイス。参加者は水の入った消火器で訓練に挑み、火元を模した的をめがけて勢いよく放水した。
 人工的に煙を充満させた部屋から脱出する訓練では、隊員が「火災では煙による一酸化炭素中毒での死者が多い」と指摘。煙の中では片手はフリーにして、壁をつたって避難するように指導した。参加者は真っ暗な部屋に恐る恐る入り、ハンカチで鼻と口を押さえて、壁をつたいながら出口に向かった。