陶磁器に細密な文様を描く作風で知られる陶芸家葉山有樹さん(53)の個展「陶磁物語り」が、愛媛県松山市湊町5丁目のいよてつ高島屋で開かれている。21日まで。
 佐賀県出身の葉山さんは、15歳から修業した有田焼の伝統技法をベースに、古代中国やアジア圏の文様を研究した独自の絵付けを施す。松山市で開催中の「道後オンセナート2014」では、旅館の客室を伝統文様で彩る作品を手掛けた。
 会場には、皿や香炉など約60点を展示。うろこまで細やかに表現した大きな竜と中国皇帝の姿を描いた皿や、日本独自の色絵技法で鮮やかな花々をあしらったつぼなどが来場者を楽しませている。