2014年春の入学者数が愛媛県教育委員会の分校化基準に該当し、猶予期間に入っている上浮穴高校(久万高原町上野尻、定員60人)の生徒確保に向け、振興対策協議会(会長・高野宗城町長)は26日までに、15年春の新入生に1人当たり7万円の入学準備金を支給する新たな補助策を決めた。久万高原町内の保護者らに通知した。
 協議会事務局の町教委によると、通学に使う公共交通機関の運賃補助率を従来の4~5割から7割に引き上げる。入学準備金と合わせた追加補助は総額約430万円の見込みで、町が協議会を通じて実施。下宿代や自転車購入費などの従来援助も継続する。
 県教委の県立高校再編整備基準では、入学者が3年連続で40人以下の場合、分校化されることになっている。上浮穴高の14年春の新入生は38人で、初めて基準に該当した。