愛媛県西予市は14日、旧市立病院「宇和病院」(宇和町卯之町1丁目)の跡地利用について、図書館や認定こども園、地域密着型特別養護老人ホームなどを整備すると公表した。
 市によると、新図書館は市役所別棟の市民図書館中央館を移転。市民らの交流スペースが入るコミュニティー施設との複合施設として、2019年度にオープン予定。現在の図書館は築36年が経過し老朽化が著しいため、移転後に解体する。
 認定こども園は、うわまち南保育園(定員90人、宇和町卯之町3丁目)と、うわまち東保育園(同、宇和町卯之町2丁目)を統合。市内の社会福祉法人・西予総合福祉会が引き続き運営する。定員は保育所180人、幼稚園10人の計190人の予定で、18年度にスタートを切る。
 地域密着型特別養護老人ホームは定員29人。現在事業者を公募しており、17年度中の運営開始を目指す。
 14日の臨時市議会に関連予算を盛り込んだ一般会計補正予算案7785万円(累計313億301万円、前年度同期比6.8%増)など2議案を上程、原案可決された。図書館や交流広場の造成工事と設計委託料などに5620万円、周辺市道改良の設計委託料に2000万円を盛り込んだ。
 跡地の敷地は、周辺の駐車場や医師住宅なども含め1万6588平方メートル。15年12月に跡地利用検討委員会の答申を受け、市は地域の「学習」を核として、福祉の充実や健康増進などに取り組む複合的な施設・空間を計画していた。