目と耳の両方が不自由な盲ろう者の藤鹿一之さん(48)=認定NPO法人東京盲ろう者友の会理事長=の講演会が20日、愛媛県松山市若草町の市総合福祉センターであった。藤鹿さんは、日常生活を手助けする通訳介助者が不足しているとし、支援の充実を求めた。
 藤鹿さんは、盲ろう者には「移動、コミュニケーション、情報入手の三大困難がある」と解説。通訳介助者らのおかげで外出先で起きた火災の避難がスムーズにできた体験などを語った。
 また入院中、自治体が行う通訳介助者の派遣サービスが短期間しか使えなかったと指摘。時間制限があることが問題として、通訳介助者の養成や派遣時間の拡大を訴えた。