愛媛県立中央病院(松山市春日町)は31日で人間ドックを廃止する。1960年の開始時と比べて人間ドックを実施する医療機関が増えたためで、予約の受け付けは7月末で停止した。人間ドックを行っていた本院2階には10月から「入院サポートセンター」を開設する予定。
 県公営企業管理局県立病院課などによると、松山圏域で人間ドックを実施する病院や検診センターは現在約30カ所あり、廃止しても受診希望者への対応は可能と判断した。県立中央病院の2015年度の人間ドック受診者は2077人。ここ5年間は年間2000人前後で推移している。
 新設する入院サポートセンターでは、主に看護師や薬剤師が入院を控えた患者と面談。治療や入院生活について説明し、患者の不安解消につなげる。持病や服用薬なども確認し医療事故を防ぐ。面談用の個室11室と、手術予定者に説明を行う麻酔医の診察室1室を整備する。