愛媛県今治市の産婦人科診療所で2人が死亡するなど産科医療事故が続き日本産婦人科医会から改善指導された問題で、県今治保健所が市医師会から「(同診療所は)事故が多いうわさがある」と問い合わせを受けながら、同診療所に対し具体的な対応をしていなかったことが13日、分かった。保健所は「患者側から苦情や相談はなく、根拠に乏しいと判断した」としている。
 保健所は「市内の産婦人科で医療事故が相次いでいるうわさを聞いたとして今年夏ごろだったか、情報が入っていないか問い合わせがあった」と説明。「事態を把握しておらず、患者や家族からの話もなかったので、うわさの域を出ないと判断して特に対応はしなかった」と述べた。
 問い合わせについて市医師会は「現時点では答えられない」としている。