東京商工リサーチ松山支店が8日発表した2016年上半期(1~6月)の愛媛県内企業倒産状況(負債総額1000万円以上)によると、倒産件数は前年同期比73.3%増の26件だった。上半期としては4年ぶりに増加した。
 負債総額は117億4300万円。前年同期に比べ、285.9%増えた。松山支店は「返済猶予といった金融機関の支援などで沈静化していたが、原料高騰などで倒産件数は増加傾向。昨年はゼロだった10億円以上の大型倒産が2件発生したことが、負債総額を押し上げた」と分析している。
 地域別では、中国経済減速の影響なども受けた西条市が6件と最多。宇和島市の5件、今治市の4件が続いた。