長い顔が特徴的な男の人形が並ぶ「杉浦史典陶展 或(あ)る男とうつわ」が愛媛県松山市湊町4丁目のギャラリーリブ・アートで開かれている。とぼけたり笑いかけたり、どこかにいそうな表情で来場者を魅了している。12日まで。
 人形は外国人風だが「特にモデルはいない」と陶芸家の杉浦さん(44)=砥部町川井。磁土で頭を作り、目や鼻を指で整えるうちに表情ができ、その時の考えや服の好みなどが無意識に人形に表れるという。「見る人によって表情の捉え方が変わり、意図しない面白さがある」と語る。
 今回は黒いカーディガンを着たカフェ店員風のおしゃれな男や、金髪の青く澄んだ瞳のイケメンなど、夏らしくめかしこんだ約40体が集う。茶わんや急須など食器約100点も展示している。10日午後0時半からはお茶会も開く。入場無料。