愛媛県は20日、土地の取引価格の指標となる2016年度の地価調査の結果を公表した。全用途平均(林地を除く)は24年連続で下落し前年度と比較した平均変動率は2.8%減。下落幅は0.2ポイント縮小した。地価の上昇は2増の6地点、横ばいは4増の18地点。
県は「県内経済は緩やかな持ち直しの動きが続いているが、地価の動向は人口減少や高齢化などの構造的な問題が背景にあり、全体としては下げ止まっていない」と分析した。
 7月1日時点で県内410基準地を設定。3地点は選定替えを行った。
 上昇6地点は全て松山市で住宅地と商業地が各3。商業地について県は15年8月開業の複合施設「アエル松山」や16年3月オープンのダイワロイネットホテル松山に加え、建設予定のホテルが集客への期待感を生んでいるとした。