愛媛県消防学校の機能拡充に向けた調査検討委員会の初会合が24日、松山市勝岡町の同校であった。消防職員や消防団員の教育訓練といった従来の役割に加え、住民に身近な自主防災組織や防災士の訓練・学習などに活用する方策を検討する。
 検討委は市町の防災担当者や自主防災組織の代表者を含む10人で構成。会長で県の高橋正浩防災安全統括部長は「自主防災組織の活性化や防災士のスキルアップなど(県消防学校を)人づくりの拠点と位置付けたい」とあいさつした。
 事務局の県は、想定される講義や訓練の例として避難所運営ゲームや水防訓練などを列挙した。
 委員からは「防災士と消防団の連携が取れるような研修があればいい」「地域で指導者となるレベルの人材を養成してほしい」といった意見が出た。
 検討委は年度末までにハード、ソフト両面で必要な機能をまとめる方針。