愛媛県産裸麦の2015年産収穫量は前年比22%減の3810トンで統計が残る1948年産以降、最低だったことが12日までに農林水産省のまとめで分かった。天候不順に伴う生育不良が要因。日本一の座は29年連続で維持した。
全国の収穫量も23%減少し、1万1200トンだった。愛媛のシェアは34%で14年産並み。
 中国四国農政局愛媛支局によると、14年10月下旬から15年1月にかけての種まきや麦踏み作業の時期に雨が多く、発芽不良や分げつの抑制につながった。3月下旬から4月上旬の出穂期も降雨で圃場が湿潤となり、例年に比べ根腐れするケースが多かったという。
愛媛支局は「面積は近年増加傾向にある。16年産は現時点で多雨などの問題がなく、収穫量は平年並みに回復するのではないか」とみている。