愛媛県産食品の中国向け輸出商談会が9日、松山市大可賀2丁目のアイテムえひめであり、県内の製造業者がかんきつ加工品や即席めんなどを現地輸入商社に売り込んだ。
 商談会は県などでつくる四国4県・東アジア輸出振興協議会が開催。11月に上海の高級スーパーで実施する四国フェアの商品などを決めるため、易意貿易(上海)の樽家邦興社長が6日から4県を回って商談をしている。
 食品製造・卸業のあいさと(松山市)は、即席めん「愛媛鯛(たい)塩ラーメン」や「愛媛みかんケチャップ」などを提案。増田啓典販売課長は「海外との継続的な取引はないので、販路を広げるきっかけにしたい」と期待した。
 樽家社長は鯛塩ラーメンに興味を示し「日本の即席めんや菓子類は現地で人気」と説明。北京に近い河北省でも地方では日本食品がほとんど流通していないといい「中国への輸出拡大の余地はまだまだ大きいので、多くの企業に関心を持ってほしい」と述べた。