三浦工業(愛媛県松山市)が松山市北条地区に船舶用バラスト水処理装置や業務用燃料電池などを製造する新工場建設を進めていることが9日までに分かった。バラスト水処理装置の需要が今後高まるのを見込んで生産能力を拡大。新規事業の燃料電池は来年の発売を目指している。
 建設地は同社北条工場や文化の森公園に隣接。高橋祐二会長が8日に松山市で開かれた県産業貿易振興協会の総会で講演し、明らかにした。
 バラスト水は空荷の船体を安定させるために取り入れる海水で、外航船舶に処理装置搭載を義務付けるバラスト水管理条約が近く発効要件を満たす見通し。発効すれば需要が急拡大するため、工場建設で生産体制を整える。