県レッドデータブック絶滅危惧Ⅱ類に指定されているキノコ「アカイカタケ」(アカカゴタケ科)がこのほど、宇和島市野川の宇和津彦神社で見つかった。
 同神社の神職(27)が境内にあるナギの木の芽を探している最中、根元に生えている見たこともない形のキノコに気付いた。インターネットで調べたところ、アカイカタケだと確信したという。普段も落ち葉の掃除で近くを通るが、珍種の存在に気付かなかったそうで「最初はごみが落ちているのかと思った」と話した。
 県総合科学博物館(新居浜市)によると、アカイカタケは高さ約5~10㌢で、イソギンチャクのように生える細長い赤色の菌腕と中心部の粘液から悪臭を放つのが特徴。