県警巡査、別件容疑者方に捜査ノート置き忘れ
事件関係者の氏名や住所などを書き込んだ捜査用のノートを無関係の事件の容疑者方に置き忘れたとして、愛媛県内の警察署勤務の男性巡査が本部長注意処分を受けていたことが28日、愛媛新聞の情報公開請求で分かった。県警監察官室はノートに記載された詳細や対象の事件、巡査の所属署や氏名、年齢を明らかにしていないが、ノートに記載された情報の第三者への流出は確認していないとしている。処分は11日付。
監察官室によると、巡査は10月、事件関係者への聞き取りをメモする目的で使用していたノートを、家宅捜索に訪れた容疑者方に置き忘れたまま署に戻った。約2週間後、同容疑者から「ノートを忘れて帰っている」と署に連絡があり、回収した。監察官室の調査に、容疑者はノートを読んだと説明しているという。
ノートには聞き取りをした関係者の氏名や住所、連絡先など約10件分の個人情報を記載していた。巡査は「ノートがないことには気付いたが、容疑者方に忘れているとは思わなかった」という趣旨の説明をし、連絡を受けるまで紛失を上司らに報告していなかった。