西日本最高峰の石鎚山(1982メートル)を中心とした「石鎚国定公園」は2015年、指定から60周年を迎える。多様な自然など魅力をさらに広めようと、愛媛県や地元市町など関係機関が式典やイベントを計画している。
 県自然保護課やNPO法人西条自然学校によると、指定は1955年11月1日。国定公園は西条市、久万高原町などにまたがる1万683ヘクタールが対象で、石鎚山系の景観美や面河の渓谷美などが特徴。
 麓から頂上にかけては照葉樹やブナ、シラビソなど多種多様な植物が息づき、森が広がる。シコクイチゲなど石鎚山系固有の植物も見られるほか、ホシガラスやカヤクグリの繁殖地の南限としても知られ、独立した生態系がある。