砥部の小中学校にIOC会長書簡 町出身の松崎さん寄贈 五輪は平和の印 君に伝えたい
国際交流や地球環境保護を掲げる非政府組織(NGO)「生命(いのち)の碧(あお)い星」(東京)の松崎修明代表理事(72)=愛媛県砥部町出身=がこのほど、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長から受け取った書簡の写しを町教育委員会を通し母校の砥部町麻生小学校や砥部中などに寄贈した。
NGOは2015年10月、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で国連創立70年を記念する式典を開催。式典に参加したアジアや米国の学生が、各出身国の要人から預かったメッセージ入りの小石を本部にある砥部焼のつぼ型モニュメント「生命の碧い星」に納めた。
バッハ会長も松崎さんに小石と書簡を託した。書簡に記された「IOCは人類の平和的開発に関する意欲的な目標を共有する。持続可能な開発目標を実現するために、寛容性、団結力、平和という共通の価値観に基づき、国連とその加盟国と引き続き協力を進める」とのメッセージは式典で代読された。
松崎さんは「4年後に東京五輪が控えており、子どもたちが書簡を見て五輪選手を夢見たり、IOCが生まれた背景などに興味を持ったりするきっかけになれば」と話した。
麻生小は、松崎さんの小学校時代の学級写真と一緒に書簡を掲示。曽我部節美教頭は「麻生小から巣立った先輩が世界的なプロジェクトに関わっていることの素晴らしさを子どもたちに伝え、子どもたちも『すごいな』と話して昔の写真と見比べていた。国際理解のいい勉強になる」と語った。