中村時広知事と住民が意見交換する「知事とみんなの愛顔(えがお)でトーク」が29日、愛媛県砥部町宮内の町文化会館であった。東温と砥部、久万高原の3市町の農家や陶芸家ら10人が、砥部焼や農業の振興など地域活性化について話し合った。
 砥部町の窯元白石久美さん(50)は、砥部焼体験で観光客をもてなした経験を語り、さらなるPR方法を尋ねた。中村知事は砥部焼を「手が届く高級品」と位置付け、「絵付け体験ができるサイクリングコースを打ち出すのも一つの手だ」とアドバイス。旅行会社のツアーに組み込んでもらうよう呼び掛けた。
 砥部町のかんきつ農家石田慎一さん(57)は担い手不足への対策を質問。中村知事は「もうけていると言うことで、業として成り立つんだというメッセージを送ってほしい」と協力を求めた。