「五輪の盛り上がりには負けない!」。松山市北条地域の地方祭で8日、7校区から大小のだんじり41体が勢ぞろいする統一かき比べがあり、住民らが練り歩くだんじりの威容に拍手を送った。
 統一かき比べは合併前の2004年に実施後、伝統文化を継承し地域活性化につなげようと4年ごとに開催。県内では東予に多いだんじりの運行など、北条地域の祭りは松山市でも特徴的で「風早の火事(ひのこと)祭り」の異名もある。
 8日は市支所周辺の道路約600メートルを歩行者天国にし、だんじりが東西両端から出発。北条地域のシンボル鹿島を望みながら、大きなもので高さ約5メートル、重量1トン超のだんじりに子どもらが乗り込み、かねや太鼓を鳴らし、かき手は力を合わせて差し上げてアピールした。4、5台が並んで運行すると観客から歓声が上がった。
 各地区の獅子舞や和太鼓の保存会も、秋の収穫を題材にした演目などを披露した。重見武海実行委員長は「松山市で存在感を発揮していけるよう、ぜひ続けていきたい」と話していた。