熊本県を中心に相次ぐ地震を受け、愛媛県の災害派遣精神医療チーム(DPAT)が22日、熊本市に向けて出発した。愛媛からのDPAT派遣は初めて。
 DPATは精神科医や保健師らで構成し、大規模な災害や事故の発生時、被災地で精神保健医療の支援や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などに対応する。県は2013年度に検討委員会を立ち上げて派遣態勢を整備していた。
 出発したのは、精神科医で県心と体の健康センター(松山市)の戒能徳樹医監や保健師、事務職員の計4人。28日まで被災住民らの心のケアに当たる。
 県庁での出発式で、戒能医監は「精神医療活動を通し少しでも被災者の力になれるよう頑張る」と決意表明した。