第54回愛媛県精神保健福祉大会が30日、松山市湊町7丁目の市総合コミュニティセンターであり、職務やボランティアを通じて精神障害者をサポートしてきた個人・団体の表彰のほか、長野冬季五輪のスピードスケート金メダリスト清水宏保さんの講演もあった。
 県精神保健福祉協会などの主催で、精神障害の当事者や家族、福祉・医療関係者ら約300人が出席。上野修一会長(愛媛大医学部教授)は愛媛の精神科医療の現状を病床整備や人材確保、夜間救急体制が遅れていると指摘。「問題解決には自分ができることを考え声を上げなければ。われわれ自身変わる必要がある」とあいさつした。
 清水さんが「ハンディを乗り越えての金メダル」と題し講演。重いぜんそくや小柄な体格という不利を、工夫を凝らしたトレーニングで克服してきたと紹介。考えながら運動することは健康維持にもつながるとした。