四国高校選手権は19日、4県の各会場で30競技を行った。バスケットボール女子は愛媛県の聖カタリナ学園が15連覇を果たした。
 聖カタリナ学園は第3、4クオーターで計48得点。持ち味の堅守速攻は最後に勢いを増し、15年連続で四国の頂点に立った。
 リバウンドやルーズボールを相手に取られ、第2クオーターに連続失点。前半を36―32の4点差に詰め寄られて折り返すと、チームの中心選手の岩佐が「緩んできている。マイボールにして、しっかりやり直そう」とハーフタイムに引き締めた。
 気合を入れ直したチームは後半、攻撃力が加速。走り勝つバスケの象徴ともいえる速攻も増え、岩佐がオフェンスリバウンドから追加点を挙げるなどリードを広げた。
 前半は梅木や石原の積極的なドライブインからのシュートで得点を重ねたが、後藤監督は「リバウンドから外へのパス出しや、ルーズボールへの寄せが遅い。まだまだ流れをつくるのに時間がかかる」と課題を指摘した。
 「全国総体までに鍛え直し、みんなのレベルアップが必要」と岩佐。日本一の目標に「リバウンドやスティールからの速攻を出して走らないと」と、さらなる高みを目指していた。