聴覚障害者にも安心して銀行窓口を利用してもらおうと、愛媛銀行(愛媛県松山市)は13日、松山市南持田町の同行研修所で、入行2、3年目の窓口担当者ら38人を対象に、筆談などを使った応対を実践形式で学ぶ研修会を開いた。
 当事者の松田澄香さん(44)=松山市=ら3人が講師を務め、応対する際には口元を隠さず、時には身ぶり手ぶりを交えるといったポイントを紹介。参加者は3人一組になり、ヘッドホンや耳栓で聞こえにくい状態をつくった行員と、筆談ボードを使うなどしてコミュニケーションを取っていた。高齢化の進展を見据え、白内障を想定した見え方も、専用ゴーグルを使って体験した。