肱川あらし 初の11月以降にずれ込み

 肱川から伊予灘に霧が吹き出す愛媛県大洲市長浜地区の自然現象「肱川あらし」が、今季はまだ観測されていない。1998年度の観測開始以降、最も遅い発生だった10月29日(2013年)を既に更新しており、初めて11月以降にずれ込む。
 肱川あらしは、上空の放射霧と川面に発生する蒸気霧の両方が、長浜大橋付近で午前7時~7時半に観測されることと定義されており、地元の商工観光関係者らでつくる「肱川あらし実行委員会」が1998年度から観測と認定を行っている。
 実行委によると、肱川あらしは10月中下旬に多く初観測され、最も早い年では9月20日(2000年)の記録がある。発生には大洲盆地に放射霧ができるための昼夜の気温差に加え、大洲盆地から伊予灘に向く南風、肱川河口に蒸気霧を生む海水温差が必要だが、今季は条件が整わないという。実行委は初観測日を当てるクイズを行っているものの、今季寄せられた382通のうち11月を予測したのは1通のみだ。
 肱川あらしのPRへ毎日ホームページで発生を予測している「肱川あらし予報会」の浜田毅会長(59)は「今年は暖かくて放射冷却が弱いのが大きな要因。条件がいい日もあったが、その時は南風が弱かった」と分析。「やはり出てもらわないと落ち着かない。今週中盤からは期待です」と風物詩の到来を願った。
 

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