肱川の洪水情報を緊急メールで配信 5日から・国交省
国土交通省は1日、各携帯電話会社の「緊急速報メール」サービスを活用した肱川の洪水情報配信を、愛媛県大洲市で5日から始めると発表した。鬼怒川が流れる茨城県常総市での配信と並び全国で初めての開始という。
同省大洲河川国道事務所によると、国が管轄する肱川の大洲市柚木から河口までについて、「氾濫のおそれ」「氾濫発生」「堤防決壊」の3段階を市内にいる人々の携帯電話にメール配信し、防災行動を呼び掛ける。
「氾濫のおそれ」は、大洲第二水位観測所(肱川橋、同市大洲)で水位が氾濫危険水位5.8メートルに到達し、氾濫危険情報が発表された段階をさす。「氾濫発生」は、堤防の外側にある二線堤の内に水がたまる事態を含む。氾濫や決壊の場所は、群発した場合の混乱を避けるため具体的地名までは表示されず、ほぼ被害が想定される「東大洲地先付近」と表現される。